「多くの疑念が間違っていると証明」特大弾で存在誇示の吉田正尚 図抜けた打撃力を示す「146」の意味
「しかし、ヨシダはボストンでベストヒッターの一人だ。すでに開幕前にあった多くの疑念が間違っていたことを証明している」
また、吉田は貢献度の大きさが高く評価されてもいる。それを如実に表しているのが、「wRC+」という指標だ。近年、評価がされ始めた同指標は打者が創出した得点数を表す「wRC」に、球場ごとの結果の出方の偏り(パークファクター)を考慮した補正をかけ、平均値と比較したものである。
リーグの平均的な打者を「100」としているため、それ以上の値を出している打者は「普通よりも貢献している」と評価されるのだが、吉田はここまで47試合で「146」。つまりメジャーの中で平凡な打者よりも1.46倍も貢献をしているというわけである。ちなみにリーグ最強のバッターの一人とされる大谷翔平(エンゼルス)は「128」だ。
図抜けたバッティングスキルで驚異的なスタッツを刻み始めた吉田。出色のパフォーマンスを続ける29歳は、まだまだ止まらない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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