いざ40歳シーズンへ・・・「松坂世代」ラスト5人の奮闘から目を離すな

タグ: , 2020/3/31

 「野球というスポーツは人生そのものだ」

 こんな名言を残したのはあの長嶋茂雄さんですが、ファンにとってプロ野球選手とは「人生の伴走者」であるとも言えます。

松坂大輔投手は40歳を迎える働き盛りの男女にとっての象徴


 高校3年の夏、大学受験に向けた勉強へと集中しなきゃいけないのに、ついつい見てしまう夏の甲子園大会。「すげえなあ。こんなヤツがプロに行くんだろうなあ」と感心した同世代のスターがその秋、ドラフト会議に臨みます。「契約金1億円」といった報道を見るたび「オレは親に受験料や入学金を払ってもらう立場なのに、こいつは親孝行かよ」と、思わすしみじみしてしまう…。

 生存競争の激しいプロの世界でレギュラー獲りに血眼になる姿に共感し、たまに球場に行くとビール片手に「コイツ、オレと同世代なんだよねえ」なんて隣の席のカノジョに言ったりする。入社時には上司に「〇〇選手と同世代ですっ」と自己紹介すると「まあ、給料は10分の1だけどな」なんてお約束のつっこみを入れられる-。

 今年40歳を迎える働き盛りの男女にとって、その象徴が松坂大輔投手であることは間違いありません。1998年夏の甲子園大会での伝説の熱闘。決勝戦のノーヒットノーラン。プロ入り後の鮮烈デビューに、イチロー斬り後の「自信が確信に変わった」発言。レッドソックス入り後の大活躍、WBCでの力投、そして日本球界復帰後の、「老い」と闘う姿-。

 今季、古巣の西武に復帰した松坂投手は3月22日、日本ハムとの練習試合に登板します。5回を投げ4安打4失点と打ち込まれる姿に、TBS系「サンデーモーニング」のご意見番・張本勲さんは「昔の面影はないわね」と一刀両断しました。その瞬間、全国の40歳が「しょうがねーだろ。みんなトシは取るんだから!」とつぶやいたことでしょう。

 黄金世代と呼ばれた「松坂世代」も、松坂投手を含めて残り5人のみとなりました。彼らの現在地を探ってみましょう。





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