9本塁打の裏で目立つ「.170」 浮き彫りになるトラウトの“劣化”を米糾弾「絶頂期の輝きを期待するのは無理がある」
トラウトの低水準な打撃内容に米メディアからも厳しい指摘が飛んでいる。(C)Getty Images
数々のスーパープレーを披露してきた名手の“衰え”が見え始めている。エンゼルスのマイク・トラウトだ。
現在33歳のトラウトは、今季から中堅手から右翼手に本格転向。守備の負担緩和によって、昨季に自己最少の29試合の出場にとどまったコンディション面の安定、そして打力復活が期待された。
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がしかし、開幕から約1か月が経過した時点で、全盛期の面影は見られていない。現地時間4月27日の試合終了時点で27試合に出場しているトラウトは、リーグトップとなる9本塁打を記録している一方で、打率は.170と低迷。OPS.731とお世辞にもハイアベレージとは言えない数字となっており、本調子とは言い難い。
また、本塁打とファウルを除く打球のうち安打となった割合を表す指標「BABIP」も.136と低迷。これはメジャーリーグの打者172人中171番目の低水準であり、走攻守全てをハイレベルにこなしてきたトラウトのどこか寂しい現状を表しているとも言える。
ベテランの域に達した年齢もあって「衰えた」と言われても仕方がない。そんなスターの現状には、地元メディアからも厳しい指摘がされている。エンゼルスをこよなく愛し、ありとあらゆる情報を発信している専門メディア『Halo Hangout』は「彼のパフォーマンスの問題は複雑だ」と糾弾。ライナー性の打球を打つ割合の低下(12.7%)と三振率(27.7%)の上昇を指摘した上で、「フェンスを越える以外に、ヒットを打つことはほとんどない。この傾向は昨シーズンからほとんど変わっていない」と嘆いた。






