中国も認める「3大会連続V」の脅威 張本・大藤ペアの“補完性”を王国メディアが分析「奥行きのある戦術をもたらしている」
さらに両者の連携面も優れているとして、「張本の前陣での速攻(フォア使用率平均42%)と、大藤の中陣からの粘り強いプレー(守備からの得点率61%)が互いを補完し合い、チームとして奥行きのある戦術をもたらしている」と分析。また、それぞれの技術面の完成度を称えるとともに、「年齢面の利点:張本17歳と大藤21歳の組み合わせは、2028年の五輪サイクルに向けて十分な成長の余地を残している」などと論じている。
また、張本が鄭怡静(台湾)を破り優勝を飾ったシングルスでのタイトル獲得の要因も挙げており、バックハンドの安定性や、メンタル面の強靭さで、「成長曲線での進展があった」と強調する。
他にも、男子の今大会ダブルス覇者の濵田・小林組、またシングルス優勝のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)らのパフォーマンスも光ったと評する同メディアは、「今回の大会データは、世界卓球界が『多極対抗』の新段階に突入したことを示している。各国の育成方針の違い(日本の若年化政策、ブラジルのエリート集中育成)は、競争構造そのものを再構築しつつある」として、国際舞台での選手強化について見解を示している。
各種大会で上位進出を果たしている日本勢をはじめ、各国のホープの台頭が続く卓球界。才能豊かなプレーヤーによる世界のトップを目指す戦いは激しさを増すばかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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