「ノートは取らない、数学は『見たことがある』が1番の武器」京大卒雀士が伝授する勉強法
自身の受験本も出版している京大卒プロ麻雀士・松嶋桃さんへのインタビュー第3弾。
最終回となる今回は、現役で京大法学部に合格した松嶋さんが伝授する、科目別の勉強法を紹介する。
ノートは取らない
自身の受験勉強中は、机に向かうことが嫌いと言うことから「机に向かわない勉強法」を編み出すなど、いかに効率良く勉強できるかを追求していたと言う松嶋さん。
その中で、受験勉強のみならず普段のテスト勉強でも使える、効率的な勉強法があるという。
「ノートを取らないことですかね。ノートをとるのではなく、教科書に全て書きこんでいました。
人間って、バラバラのものを一つの脳みそに納めるのって、めちゃくちゃ大変なんですよ。教科書でもなんでも良いんですが、『私はこの本で覚える』というものを決める。先生が話すことって大体教科書に沿っているので、『今、先生は教科書のこの部分を言っている』というのを意識しながら聞き、教科書に載っていないことは書きこんでいました。
そうやってできた、これを覚えれば完璧という『無敵の書』を作り上げることで、楽にできていましたね。
あとは、プリントを配られることもあるかと思いますが、そもそもなんのために覚えるのかを考えます。
人間は一個の流れがないと覚えづらいので、プリントが教科書に対応していてどうしても必要な時は、『ここでプリントを見る』と教科書に書いていましたね。教科書の追加ページという感覚でした。」
さらに、あの「テスト前あるある」解消法についても教えてくれた。
「勉強を嫌いになるとこの世の終わりなので、直前にやらないようにしていました。直前にやろうとすると勉強を嫌いになってしまうし、直前に急いで詰め込むあの思いはもうしたくないと思って、自分が楽をするために余裕を持って勉強していました。
あとは直前に一気に詰め込んでしまうと、頭に残らないんですよね。結局暗記って、何回見たかだと思います。
それでいうと、さっき言ったみたいに、教科書だけにまとめておくと、持ち運ぶことができて、どこでもサラッと見れちゃうんですよね。そうすると目にする回数が増える。だから暗記がしやすいということに繋がって行くと思います。
最終的には教科書○ページに書いてあることを頭の中に浮かべ、思い出せなかったところをもう1回見ると言った感じですね。」