快進撃を続ける森保ジャパンに弱点はあるのか?アジアカップで確かめたい”最強チーム”の課題

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タレント揃いの日本代表。経験の浅いGK陣が今大会で一皮剥ければ、さらにチームの安定感は増すだろう(C)Getty Images

 昨年12月に発表された最新のFIFAランキングで、日本はアジア最高の17位だった。21位のイラン、23位の韓国、25位のオーストラリアと比較しても、ポイントで50以上の差をつけている。今回アジアカップに臨む日本代表は、間違いなく優勝候補筆頭と言っていい。

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 しかし、本命のチームが必ず期待された結果を残すかと言えば、そんなことはない。2019年のアジアカップを思い返すと、当時はイランがアジア最高の29位だったが、準決勝で日本に0-3で完敗を喫し、ベスト4で散った。イランは可変型のビルドアップで質を見せる好チームだったが、次第に型や手順が固定され、それを分析した日本のプレッシングに討ち取られてしまった。

 好調が故にチームが硬直化し、相手に対策を打たれやすくなる。今大会の日本も注意したいポイントだ。

 では実際には、どのような点が日本のリスクとして想定されるのか。現在の日本は「良い守備から良い攻撃」の森保語録が示す通り、ミドルプレスからのショートカウンターが最大の武器になっている。これを外された場合は状況が悪化する。

 とはいえ、今の森保ジャパンの守備は無茶にプレスへ行くわけではなく、相手GKにフリーでボールを持たせてゾーンで構え、出た先へコンパクトに絞るやり方なので、大きなリスクを負っているわけではない。絞ったブロック内でボールを動かされてはならないが、今の森保ジャパンはサブ組を含め、この半年で戦術理解が向上してきた。元日のタイ戦ほどメンバーが激変しない限り、プレッシングは問題なさそうだ。

 仮に、対戦相手がGKを高い位置へ出してプレスを外してくれば、難局を迎えるかもしれないが、そこまで徹底できるチームは代表では、特にアジアでは少ない。可能性があるのはカタールだが、今の日本は整理して構えられるし、4年前の決勝の苦い経験もあるので、不安要素と言うほどではない。

 それよりむしろ、大半のチームはもっとシンプルに、サイドへ入れて日本の守備をスライドさせ、背後を突いてくるはず。こうした攻撃に対し、日本はCBの板倉滉、冨安健洋のカバー範囲が広いため、ラインの高いコンパクトなブロックを維持して対抗できる。これは大きなアドバンテージだ。CBのスピードは、森保ジャパンのアグレッシブな守備を支える大きなピース。控えの谷口彰悟、町田浩樹を含めて不安はない。

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