「戦略は序盤で破綻した」痛恨敗戦の日本代表をブラジルメディアも辛辣評価 GK、左SB、指揮官采配も問題視【アジア杯】
アジア制覇を狙う日本がグループステージで黒星。森保監督にとっても痛恨だ(C)Getty Images
1月19日、サッカー日本代表はカタールで行われているアジアカップのグループリーグ2戦目で、イラク代表と対戦し1-2で敗れた。この結果、イラクは2連勝、日本は1勝1敗。今大会は勝ち点が並んだ場合、直接対決の勝敗が優先されることから、この試合に敗れたことで日本のグループ1位突破の可能性が消滅。痛恨の敗戦となった。
試合開始直後から日本のゴールに迫り続けたイラクは、前半5分、GK鈴木彩艶がパンチングしたボールにFWアイメン・フセインが反応、ヘディングシュートで先制点を挙げると、前半終了間際にもフセインがクロスボールに合わせ2得点目。日本はいずれの失点も、長身FWであるフセインへの対応が遅れたことからゴールを割られた。
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2点を追いかける日本は後半から、2列目の伊東純也、南野拓実、久保建英の配置を変え、その後も堂安律、上田綺世、前田大然など攻撃的な選手を投入するも得点が奪えないまま試合が進んだ。アディショナルタイムでコーナーキックから遠藤航がゴールを決めるも反撃は1点止り。1-2のまま試合終了のホイッスルを聞くこととなった。
日本は「優勝候補」と謳われながらも、2戦連続で2点を許し、さらに同大会では1988年以来となるグループリーグでの黒星を喫した。そして、このイラク戦での敗戦は海外メディアからも手厳しい評価が下されている。
ブラジルニュースサイト『globo.com』では、試合結果を報じながら「2023年がパフォーマンスという点で日本代表史上最高の年だったとすれば、2024年は多くの疑問とともに始まった」と論じている。さらに「ベトナム戦で2度失点したディフェンスは、今回も前半で2失点した。イラクはチャンスを作り続け、もっと失点してもおかしくなかった。開幕戦では4ゴールと機能した攻撃も、今日は完全に打ち消された」と日本の攻守の内容を評している。