球界OBが指摘する阪神優勝の必須条件「西と青柳の復調は不可欠」
次に投手陣に関しては「去年まで無名とも言える存在の投手が素晴らしい活躍をしている」とコメントして、村上頌樹と大竹耕太郎の名前を挙げる。まず村上は「彼のストレートは最速150キロ程度、それほど速いというわけではない。しかしコントロールが抜群。球種の使い方も素晴らしい」と絶賛。大竹に対しては「とんでもない数字だよね。本当に素晴らしい」と防御率0.71といまだに0点台をキープしている現状に驚きを隠せない様子だった。
前向きな要因を解説してきたラミレス氏だったが、より優勝を手繰り寄せるピースとして西勇輝と青柳晃洋の復調に期待する。西には「そんなに(成績は)悪くはないと思うが、だいぶ年齢が高いからね。このペースだと10勝をあげるのは容易ではない」と渋い評価。青柳には「被本塁打は1本のみだが38イニング投げて被安打が42本ととても多い」と打たれすぎている現状を指摘する。「特に後半戦からは西と青柳の復調は不可欠だろう。若い村上と大竹がどこまでこの調子が続くかはわからないからね」と続け、実績のある大黒柱2人の復活が優勝への鍵になると語った。
2008年に前半戦が絶好調で2位に最大13ゲーム差をつけたものの、後半戦に失速して巨人に優勝を譲った過去があるため、現状を楽観視している阪神ファンは少ない。15年前の悪夢を再現させないためにも、西と青柳の状態に注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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