【小平奈緒×山田恵里】日常生活に生かせる“金メダリストの金言”。「モチベーションの上げ方」や「失敗からの立ち直り方」は？

――失敗したときやうまくいかなかったときの立ち直り方、メンタルコントロールをどうされていますか。

山田　うまくいかなかったときは必ず原因があるので、その原因を考えて、改善していくこと。あとは悪かったことにとらわれすぎずに、いいことを考えるようにしています。

小平　誰かだったり、環境のせいにしないのは、まず考えることです。失敗したことを、まず自分の中で受け入れる。そこを認めない限りは次に進めないと思うので、そこがファーストステップです。それから、さっき山田さんがおっしゃっていたように、どこが悪くて失敗したのかを、冷静な気持ちで振り返ってみる。そのときに、メンタルがどん底に落ちていると自分を過剰に責めてしまうので、冷静に見てくれる周りの人に話を聞いてもらったりとか、アドバイスをくれる人を大事にするのが一つの対処法じゃないかなと思います。やっぱり一人で抱え込んでいても先が見えないことって多い。『悩んだらこの人に話そう』って思える人といい関係を築いておくことは大事だと思います。会社だったら、それが上司だったりするんですかね。

――小平選手も、どん底に落ち込むこともあるんですか？

小平　ありますよ、普通に泣きまくります(笑)。でも、やっぱり心の知れた人の前だけじゃないと泣けないので、あまりそういった姿を周りに見せることはないんですけど。

山田　小平さんが泣いてるところが、全然イメージできない。でも、自分が心を開いている人にはきっとそうなんでしょうね。

小平　実は感情に素直なんですが、それを人前で見せるのを、あんまりよくないなと思っている気持ちもあって。その気持ちが強くて自分を苦しめて、結構一人で泣いたりします。でも、感情に素直っていうのは大事だと思うんです。みんなの前で出すか出さないかは別の問題ですが、感情に素直なのは、どん底を乗り越えるために必要な要素のひとつかなと思います。

山田　いやぁ、お話しできて本当に勉強になりました。今度、キャッチボールとバッティングセンターとスケートセンター行きましょう。11月の頭にはソフトボールのシーズンが終わるので。

小平　じゃあ１月、2月とかいいですね。私、小学生のときのソフトボール投げで、県３位に入ったことがあるんです。ただ、飛距離は飛ぶんですけど、コントロールが本当に課題で、どこに飛んでいくかわからないっていう感じ(笑)。ボール拾いに走らせちゃうかもしれないので、そこはまっすぐ行くように教えてください！

[文/構成:ココカラネクスト編集部]