「失敗ではない」井上尚弥が証明した“格” 積極性を欠いた中谷潤人を海外記者はどう見た?「責めることはできない。無謀な行動を絶対に避けようとしただけだ」

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 ただ、百戦錬磨の井上には、わずかな綻びから決定的な一打を繰り出す力もある。その規格外の技量を考慮すれば、中谷本人、そして陣営は慎重な選択をせざるを得なかったとも言える。

 実際、国外メディアでは中谷サイドに理解を示す声が圧倒的だ。ボクシング大国であるフィリピンの日刊紙『Daily Tribune』のニック・ジョンコ記者は、「これほどのスーパーファイトは、時に盛り上がりに欠け、結果が一方的なものになることもある」と指摘。その上で「ナカタニはカウンターを食らわせることだけを望んでいるようだったが、責めることはできない。彼は“モンスター”を前に、無謀な行動に走るのを絶対に避けようとしただけだ」と強調した。

 また、ジョンコ記者は、クレバーな戦いを続けた井上の“格”を評した。

「イノウエは、ナカタニが身長とリーチで明らかに優位に立っていることを認識し、無鉄砲に攻め込むと逆効果になると分かっていた。結局、彼はボクシング界が見慣れているような怪物的なパフォーマンスではなく、熟練したファイターのような姿を見せた。私に言わせれば、あの選択は失敗ではなかった。イノウエは、自らが依然としてパウンド・フォー・パウンド最強のパンチャーの一人であると証明しただけだった」

 数ある名勝負が生まれてきたボクシング史。そのヒストリーにあって、世界中でさまざまに論じられ続けている井上と中谷の攻防は、間違いなくベストバウトとして記憶されていくに違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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