井上尚弥が練習で見せた“残忍KO”に英紙が再脚光「スパー相手の足がゼリーのようだ」
フルトンとのメガマッチに向けて状態を仕上げている井上。そんな日本人戦士が見せた力強さが大きな反響を呼んでいる(C)Getty Images
刻一刻と迫っているメガマッチに向け、日本の怪物が順調な仕上がりぶりを見せている。来る7月25日に東京の有明アリーナで、WBC&WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(米国)に挑む井上尚弥(大橋)だ。
今年1月にバンタム級で獲得した4本のベルトを返上した井上は、スーパーバンタム級への転向を表明。自らが「緊張感は過去で一番高い」と語る“未知の領域”へと歩み出した。そんな世界の注目を集めた状況下で行なわれるフルトンとのタイトルマッチは5月7日に開催予定だったが、練習中に負ったという井上の故障によって延期となっていた。
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試合に向けては両者のコンディションが気になるところだが、井上は確実に状態を高めている様子だ。今月2日には16戦全勝(10KO)のクリストファー・ロペス(メキシコ)とのスパーリングを行なっていることが明らかになるなど、負荷を高めながら身体を苛め抜いている。
メガマッチに向けてハードワークを重ねるモンスター。その一挙手一投足は常に海外メディアでも脚光を浴びている。英紙『Daily Mail』は「アメリカの危険人物、フルトンとのタイトルマッチを控えるイノウエはスパーリングした相手の足がゼリーのようになる残虐なKOを見せた」と、かつてSNSで話題となったレイマート・ガバリョ(フィリピン)とのスパーリングシーンに再び脚光を当てた。
クローズアップされた動画は、井上の力強さを物語るものだった。この時に対峙したガバリョに対して、接近戦で強烈な左フックを当てると、力なく足から崩れ落ちている。のちにバンタム級のタイトル戦線に絡む26歳が「スパーした中でイノウエが1番」と語ったほどの衝撃だった。