大一番が迫る井上尚弥 ドネア育てた米トレーナーは将来的な階級上げを進言「イノウエならライト級でも王者なれる」
快進撃を続ける井上。その圧倒的な強さに名伯楽も太鼓判を押した。(C)Getty Images
大一番が迫る日本のモンスターに注目が集まっている。来る12月26日に東京・有明アリーナで行われるWBA・IBFスーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦に挑む井上尚弥(大橋)だ。
今年7月に行われたスティーブン・フルトン(米国)戦でスーパーバンタム初戦ながら8回TKOと圧勝。WBC・WBO世界同級王者となった井上。キャリア25戦無敗(22KO)と文字通り敵なしで突き進んできただけに、2階級での4団体統一という歴史的快挙が懸かるタパレス戦も勝利を有力視する声は根強い。
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そんな日本が生んだ怪物を絶賛する声は枚挙に暇がない。そんななかでタパレス戦について「おそらくイノウエのKO。それで決着する」と予想したのは、元スーパーフェザー級王者のロベルト・ガルシア氏だ。
過去にノニト・ドネア(フィリピン)やアンソニー・ジョシュア(英国)を指導し、2012年には全米ボクシング記者協会が選ぶ最優秀トレーナーともなったガルシア氏。そんなボクシング界きっての目利きは、スペインの専門メディア『AEBOX』で自身が考えるパウンド・フォー・パウンド(PFP)として「クロフォード、カネロ。そしてイノウエだ」と言及。そこで「今ならカネロが1位でもおかしくはない。前回の試合も彼の見栄えは良かった」としながらも、異彩を放つ日本人ファイターを褒めちぎった。
「イノウエは彼ら(クロフォードとカネロ)に匹敵するだけの実力がある。次のタパレス戦も、おそらくKOになると思う」