井上尚弥が語った“反発”を招いたネリ戦への考えを告白 山中慎介戦で起きた因縁を「持ち込みたくない」理由とは?
しかし、井上は、しっかりと“今”を見据えている。1月29日、都内で実施されたWOWOWの「エキサイトマッチSP」の収録後に行われた囲み取材で次戦に向けた想いを問われた“モンスター”は「順をおってちゃんとこなしてきている。正直、自分にとって日本での過去の因縁を持ち込んで試合をしようという気はない」とネリの現状に対する立場を明確にしている。
「ただ、もし、この試合が正式に決まって、向こうの陣営や本人が“過去”のことを持ち込んでくるんであれば、その時には山中さんを応援していたファンの人たちの気持ちを自分は持ちたい。でも、今の自分的には『自分対ネリ』の戦いとしてしっかりと挑みたい」
無論、やる以上はシビアにはいく。井上は「(検査は)週1でいってもらおうと思ってます」とジョークを挟みつつも、「ドーピングに関してはすごく厳格にいこうかなというのは(大橋秀行)会長とも話しています」とキッパリと答えている。
6年前から変化を遂げてきたネリをしっかりと仕留める――。過去の因縁はひとまず見ずに、“悪童”を見据える井上の試合に対する期待は高まる一方だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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