井上尚弥に「非の打ち所はない」 欧州メディアもフルトンとの大一番に熱視線「ポケモンのサイズなのにゴジラのよう」
数多の猛者たちを打ち破ってきた井上。フルトンとの次なるメガマッチへの注目度は世界規模のものとなっている(C)Getty Images
これまでに幾度となくボクシング界を賑わせてきた井上尚弥(大橋)。24戦無敗(21KO)と図抜けた強さを誇るモンスター(井上の愛称)は、さらなる高みを目指すべく強敵との大一番を迎えようとしている。
来る7月25日に井上は、東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)とのタイトルマッチに臨む。今年1月に同階級への挑戦を正式表明して初めて迎える初陣ながら、相手は自身と同じくプロキャリア無敗を誇る“絶対王者”。ゆえに緊張感は今まで以上に漂っている。
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そうしたなかで、世界の注目度は日増しに高まっている。スペインのボクシング専門サイト『ESPA BOX』は「フルトンには爆発的な攻撃にも耐えられるような持久力がある」と王者の卓越した技術力を紹介したうえで、井上の圧倒的な破壊力を独特な表現でもあって評している。
「『ザ・モンスター』の愛称で親しまれるイノウエは、神話上に出てくるような身長30メートルのバケモノではないが、ポケモンほどのサイズなのにゴジラのような破壊力を持っている」
昨年6月に井上に2回1分24秒TKOで敗れた名手ノニト・ドネア(フィリピン)をして「瞬間的に真っ白になった」「本当に強いパンチだった」と言わしめた日本人離れしたパワー。その異能の前には「恐れはない」と自信を漲らせているフルトンでさえも対峙するのは容易ではないはずだ。