ネリ戦後はアフマダリエフorカシメロ? 重鎮アラムが説いた井上尚弥の“未来”「特にサウジからの関心は大きくなる」
井上の飛躍を下支えしているアラム氏。このレジェンドも怪物の今後に興味を抱く。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
一大決戦の行方が注目を集めている。来る5月6日に東京ドームで行われるボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)を迎え撃つタイトルマッチだ。
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東京ドームでボクシングの世界戦が行われるのは、1990年2月11日にマイク・タイソンとジェームス・ダグラス(ともに米国)がヘビー級王座戦を繰り広げて以来、実に34年ぶり。高揚する歴史的な背景もあって、この一戦には世界中から熱視線が注がれている。
井上の快進撃を間近で見てきた重鎮も“決戦”の重要性を強調する。米興行大手『Top Rank』のボブ・アラム会長は、米格闘技専門YouTubeチャンネル『3 Knockdown Rule」において「これはマイク・タイソンとバスター・ダグラスが東京ドームで戦って以来、初めての試合だ。とても名誉があることなのだ。アリーナの座席数は5万人を超えるし、イノウエがいれば、満席になる」と断言している。
もっとも、この試合に向けては、アラム氏が絶賛する井上の価値が米国内で論争の対象ともなった。元世界ウェルター級王者2団体王者のショーン・ポーター(米国)氏が、「ボクシング界で、世界最高のスターになりたいならこっち(米国)での試合が必要だ」と指摘。5戦連続で日本国内での興行を続ける“モンスター”に苦言を呈し、その発言がSNSで話題沸騰となったのである。