井上尚弥の“強さ”にスペイン紙が異論 リング誌のPFP1位にも「疑問の影がある」と指摘「日本国外でほとんど戦わない」
規格外の強さで、覇道を突き進む井上。その圧倒的な存在価値に疑問の声が上がっている。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
ボクシング界で異彩を放つ“怪物”、井上尚弥(大橋)。各国メディアの厳選するパウンド・フォー・パウンド(階級差のない最強ランキング。PFP)でも上位を争う彼は、いまや世界から熱視線を注がれる存在となった。
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井上の実力に疑いの余地などない。今月6日には、東京ドームで34年ぶりに実現したボクシングの興行のメインマッチで、ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで撃破。世界中で生中継された一戦をド派手に締め、3日後に発表された米老舗誌『The RING』のPFPでは、約1年9か月ぶりに1位に返り咲いた。
井上に対する評価は青天井と言っていい。それゆえか、彼の快進撃に対する“あらぬ批判”も少なくない。
マドリードを拠点とするスペインの大衆紙『Marca』は、「世界で最も価値が高い」とされる『The RING』のPFP結果を伝えたうえで、「彼はより良いライバルを求め、勝ち続けることをやめない。常に貪欲な存在だ」と称賛。その一方で「『ザ・モンスター』は、まさにビッグパンチャーだが、その存在には常に疑問の影がある」と提議。国外進出の少なさや、平日のナイター興行を重ねることに疑問を投げかけた。