高まり続ける井上尚弥への“要求” 元世界王者は世間の批判に異論「イノウエが期待に応えていることを理解すべき」

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 米ボクシング専門YouTubeチャンネル『Inside Boxing Live』に出演したアルジェリ氏は「ドヘニーは色々な戦術を試みようとはしていた」と指摘。そして、よりアグレッシブな戦いを望む世間に苦言を呈するように、持論を展開した。

「問題はファンの期待が高すぎることだ。イノウエは『モンスター』と呼ばれ、神話的な存在になってしまっているから、どんな相手とも好戦的に戦うことを求められる。挙句の果てに、『さぁ、126ポンド(フェザー級)に上げろ』なんて勝手に言われるんだ。でも、彼も人間なんだよ」

 階級制のスポーツであるボクシングの難しさは熟知する。だからこそ、アルジェリ氏は「イノウエはすでに4つの階級に挑んでいる。時間をかけて階級を上げながら、経験豊富で、体格的に自分よりも大きな相手と戦ってきている」と熱弁を振るう。

「122ポンド(スーパーバンタム級)では、ドヘニー戦もそうだったが、明らかに体格の大きな相手と戦っているんだ。そんなイノウエを『試合内容がつまらない』と批判しているファンは、彼が人間であるという事実を見落としている。本当にクレイジーだ。より厳しい挑戦者や、上の階級で戦うことで、彼が期待に応えていることを理解すべきだ」

 元世界王者も認める井上の“異彩”さ。そんなモンスターの挑戦は、今後も大きな注目を集めるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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