揺るぎない井上尚弥の優位…カルデナスは“不世出の怪物”をどう打つ? 米メディアに告白「KOを狙う。最強だと思ってない」

カルデナスとのラスベガス決戦を控える井上。(C)Lemino/SECOND CAREER
大舞台での激闘に対する機運が高まっている。
ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、来る5月4日に米ラスベガスのT-モバイルアリーナで、WBA世界同級2位のラモン・カルデナス(米国)と対戦することが決定的となった。
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業界屈指のビッグマッチが組まれるメキシコの記念日「シンコ・デ・マヨ」の一週間に当たる今興行は、井上にとって約4年ぶりのラスベガス上陸となる。昨年4月に元世界ウェルター級王者2団体王者のショーン・ポーター(米国)氏は、「ボクシング界で、世界最高のスターになりたいならこっち(米国)での試合が必要だ」と指摘して以来、何かと本格的な世界進出が求められてきただけに、ふたたび“ボクシングの本場”に本格的に乗り込んでいくモンスターの挑戦に対する関心は集まっている。
ボクシング界にとって貴重な瞬間となる「シンコ・デ・マヨ」に、並々ならぬ関心を寄せるメキシコ・メディアも日本の傑物に熱視線を向ける。スポーツ専門メディア『Estadio Deportes』は井上を「世界で最も恐れられているファイターの一人」と強調。このカルデナス戦が9月に東京で予定されているWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との決戦を前にした「重要な一歩となる」と伝えた。