井上尚弥から「逃げていない」 ピカソがラスベガス決戦に“本音” 陣営はネリ戦実現に動きも「いろいろな憶測が飛び交っているけど」

井上戦の最有力候補だったピカソ。(C)Getty Images、(C)Lemino/SECOND CAREER
渦中の男が、話題となっていた大一番の行く末に関して口を開いた。
現地時間3月4日、ボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と、来る5月4日に米ラスベガスのT-モバイルアリーナで対戦予定だったWBC世界同級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)が、WBCの定期イベント「コーヒー・チューズデー」で登壇。そこで「僕は逃げていない」と釈明した。
【動画】悪童ネリに逆襲の右ストレート!井上尚弥がドームを熱狂させた貫禄のTKOの瞬間
合意間近だった試合が流れ、“敵前逃亡”とも揶揄されたピカソ。しかし、本人にはそれなりの言い分があるようだ。
当初、ピカソは井上のラスベガス再上陸となる次戦の最有力候補だった。5月4日はボクシング界屈指のビッグマッチが組まれるメキシコの記念日「シンコ・デ・マヨ」の一週間でもあり、国内外での注目を集めていた。
しかし、機運が高まる中で陣営が挑戦辞退の申し出たために、今回の井上戦は実現せず……。陣営はもちろん、ピカソに対する衝撃も広まった。
もっとも、あくまで井上戦を辞退したのは「陣営だ」というのがピカソの主張である。メキシコの放送局『Azteca TV』が伝えたところによると、「コーヒー・チューズデー」に出演した24歳は「いろいろな憶測が飛び交っているけど、第一に自分は逃げていない。今もあの試合(井上戦)を望んでいる」と強調した。
「『試合が近づいている』と自分のSNSに投稿したけど、契約は結ばなかった。“これと、これ”というような正式な契約書をもらったことがない。だから、どうして、僕が辞退したというニュースが流れたのかわからない」