かつて燃えた42歳の老兵に機会はあるか ドネアが米メディアで発信した井上尚弥との“三度目の正直”「もう一度、踊りたい」

井上との激闘を演じてきたドネア。彼は三度、モンスターとの勝負を求めた。(C)Getty Images
老いてなお、闘志は漲っている。ボクシングの元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)が井上尚弥(大橋)との3度目となる再選を熱望した。
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現地時間4月1日に米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』の取材に応じたドネアは、「1年半くらいチョコラティート(ローマン・ゴンサレス)や(フランシスコ)エストラーダ、その他大勢と試合をしようと画策していた」と告白。23年7月のアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)戦以来となるリング復帰を模索している自身の現況を語った。
その中で“フィリピンの閃光”が「もう一度踊りたい」と語ったのが、「モンスター」(井上の愛称)だ。過去2度の対戦は、いずれもドネアが敗れているが、42歳のレジェンドは、三度目の正直を申し出た。
いずれもドラマチックな展開だった。2019年11月、WBSS決勝というひのき舞台で初対戦では、最終的に井上が3-0の判定勝ちを収めたものの、フルラウンドに及んだ攻防でモンスターは右眼窩(がんか)底を骨折。一方のドネアも11回に左ボディでダウンを奪われるなど、互いに小さくないダメージを受ける熱き展開となった。
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