狙うは史上最大の下剋上――井上尚弥に挑むカルデナスが心境激白「この話に飛びつかずにはいられなかった」

井上との対戦に闘志を燃やすカルデナス。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
29歳の挑戦者にとって、当代最強の呼び声も高い井上尚弥(大橋)とのタイトルマッチは文字通りの大一番となる。
現地時間5月4日に、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されるボクシングの世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチで、現統一王者の井上尚弥(大橋)は、WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)と対峙する。
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WBA&IBF統一世界バンタム級王者だった21年6月19日のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦以来、1415日ぶりにラスベガスのリングに立つ井上。本人は“敵地”での一戦に「地力、精神力、タフネスも兼ね備えていると思う」と警戒を強めているが、下馬評は圧倒的優位という見方が大半を占めている。カルデナスも実力者だが、やはり「モンスター」は別格。大衆の予想も必然の結果と言える。
そうした逆風が吹く中で、井上戦を快諾したというカルデナスは、米メディア『Boxing Scene』で「話に飛びつかずにはいられなかった」と強調。軽量階級では異彩を放つ巨額のファイトマネーに加え、「史上最強」と言われる日本人ファイターとの決戦に胸を躍らせた。
「こういう試合や瞬間が人を蝕むことは十分に分かっている。でも、リングは変わらないよ。海の上だろうと、砂漠の真ん中だろうとリングはリングだ。ただ、自分はこの試合の大きさを理解している。この瞬間を待っていたんだ」