アフマダリエフ戦後になぜ3位? 米放送局が井上尚弥のPFP後退に同情「落ち度はない」「クロフォードを抑えるのは難しい」
クロフォードとともにPFP上位を争った井上(C)Getty Images
圧倒的な内容を披露した井上尚弥(大橋)への評価に米メディアも頭を悩ませたようだ。
まさに“圧勝”だった。9月14日、名古屋市のIGアリーナで、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者である井上は、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を実施。3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ちを収め、ジョー・ルイスとフロイド・メイウェザー(ともに米国)に並ぶ、歴代1位の世界戦26連勝を飾った。
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ファンがひそかに期待したであろうド派手なKOはできなかった。しかし、12回まで全く隙を見せずにアフマダリエフを支配した井上は、華麗なアウトボクシングで完封。戦前に「群を抜いて強敵」と位置付けた挑戦者に何もさせずに勝ち切った。
井上の図抜けたボクシングスキルがふんだんに詰まった一戦を受け、米メディアは全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」を更新。さまざまな評価が下された中で、米スポーツ専門局『ESPN』は、日本の怪物を3位に据えた。
アフマダリエフ戦の内容だけを見れば、1位に相応しいようにも思える。だが、現地時間9月13日(日本時間14日)に米ラスベガスで行われた世界スーパーミドル級4団体タイトルマッチで、同級4団体統一王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)を圧倒したWBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)を1位とした『ESPN』は「イノウエは3位に落ちた。だが、これはイノウエのパフォーマンスの欠点というわけではなく、クロフォードへの支持の高まりを反映した結果だ」と断言した。






