元2階級王者が糾弾したアフマダリエフの“過度な同情” 井上尚弥より劣った意識「イノウエはとんでもないチャンピオン。だから――」
「試合序盤から俺が見たのは、MJ(アフマダリエフの愛称)が見せていた過度な同情、過度な敬意、過度な愛だった。それに俺はすぐに気づいたんだ。試合前から相手にガウンを渡したり、そういったもの全てに、俺は正直なところイライラしていた」
アフマダリエフが「チャパン」を渡した理由は明確にされている。異例のプレゼントに込められたのは、「悪意はない」と語られたように、井上はもちろん、興行を成立させた敵陣営に対する素直な敬意だった。
だが、ブラッドリー氏は、不満げだ。往年の名手は、世界最強と評される井上から王座をもぎ取るという壮大な目標を果たす以前にするべき行為だったのかと疑問を投げかける。
「たしかに試合前だったかもしれない。でも関係ないだろ。彼(アフマダリエフ)は、明らかに敬意を示しすぎていたよ。ただただあの空間にいるだけで幸せなんじゃないかと思うくらいにね。待ちに待った試合ができて、たくさんの金がもらえて幸せって感じだった。その精神が気に食わないんだ! イノウエはとんでもないチャンピオンだ。だから敬意を払うのはいいし、当然だ。相手に紳士なのは別にいい。だけど、本当の目標から目を逸らすなよ」
試合後に母国メディア『Zamin』で「望んでいたように戦えなかった」と不満を漏らしたアフマダリエフ。敗者となった今、その胸中で何を思っているだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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