井上尚弥へ揺るがぬ評価! PFP投票で唯一の票を投じた米誌編集長が指摘「クロフォードも吞気にいるべきじゃない」

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クロフォード(左)にPFPランクで劣った井上(右)だったが、世界的権威を誇る米誌編集長の評価は揺らいでいない。(C)Getty Images

 現地7月31日、創刊101年を誇る米老舗ボクシング専門誌『The Ring』は、全階級を通じて誰が最も優秀なボクサーであるかを指すパウンド・フォー・パウンド(PFP)を更新。先月25日にスティーブン・フルトン(米国)を倒し、4階級制覇をやってのけた井上尚弥(大橋)を2位に選出した。

 難攻不落とされた王者を圧倒した日本のモンスターに世界が震撼した。だが、『The Ring』が1位に選出したのは、史上初となる2階級での4団体統一を果たしたテレンス・クロフォード(米国)であった。

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 無理もない。クロフォードが残したインパクトは、それほど特大だった。

 クロフォードは、井上の試合から4日後に米ラスベガスで開催された世界ウェルター級4団体王座統一戦で、3団体統一王者エロール・スペンスJr.(米国)から3度のダウンを奪って勝利。プロキャリア40戦無敗とした35歳のベテランは、衰え知らずのパフォーマンスで業界に衝撃を与えた。

 ただでさえ、“世界最強”を決するのは容易ではない。ましてや、ともに「世紀の一戦」と目されたビッグマッチを制したファイターに優劣をつけるのは至難の業と言えよう。ただ、「世界で最も権威がある」とされる『The Ring』はクロフォードの快挙を高く評価した形となった。

 同誌によれば、「テレンス・クロフォードこそがふさわしい男だった。議論はなかった」という。しかし、井上に対する1位票がゼロというわけではなかった。他でもない編集長であるダグラス・フィッシャー氏は票を投じていたのである。

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