カルデナスを「C級」と評した声に米記者が異論 井上尚弥への“軽視論”にも猛反発「依然として最強の一人として君臨」
“敵地”となったラスベガスでも大声援を受けた井上。(C)Getty Images
カルデナスをC級と評した読者に投じた「異論」
カルデナス戦を終えてもなお寄せられた“井上軽視”のコメントをキッパリと断じたグレイスマン氏は、「イノウエがこれまでやってきたこと、そして今もやっていることはセンセーショナルだ」と断言。
さらにアドリアン・ヘルナンデス(メキシコ)から、オマー・ナルバエス(アルゼンチン)、フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)、ノニト・ドネア(フィリピン)、スティーブン・フルトン(米国)など過去の錚々たる対戦歴を振り返った上で、カルデナスをC級と評した読者に異論を投じた。
「あなたはネリやカルデナスに対する表現は、自己満足であるか、あるいは荒らし行為のようなものだ。カルデナスは決して目立った存在ではなかったが、その実力は認められていた。少なくともあのラスベガスの夜は、彼が人々の予想を上回る実力を示したのであって、イノウエが劣っていることを証明するものではない」
さらにグレイスマン氏は、スーパーバンタム級に上がってから2度のダウンを喫した事実についても「ファイターはミスを犯すものだ」と指摘。あらためてネリとカルナデスを評価しつつ、「優れたファイターの強烈なパンチに無防備になれば、誰もが倒れる。パッキャオもキャリア初期と後期の両方で同じ経験をしていた」と主張。そして、井上がいかに優れた存在であるかを訴えながら持論を結んでいる。
「イノウエの王政は永遠に続くのだろうか? いや、彼も完璧ではない。しかし、誰かがそれを証明しない限り、彼は依然として最強の一人として君臨し続ける。たとえ、そして私は仮にイノウエが負けたとしても、彼のキャリアに対する私たちの見方を遡及的に書き換えることはないだろう」
以前は、懐疑論が少なくなかった米国内でも評価は高まっている。鵜の目鷹の目の米記者が「最強の一人」と評するところに、今の井上の異能ぶりが表れている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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