ロッテ・安田、藤原らに熱血指導の元ソフトバンク・松中臨時コーチ 球団フロントも「ぜひシーズンを通してアドバイスを継続して頂けたら・・・」
松中信彦臨時コーチ(左)は打撃ケージに入る藤原にも熱心に声をかける(鶴田真也撮影)
そんな指導の的確さを見て、ロッテの球団フロントも松中氏をキャンプだけでなく、シーズン中を含めて通年で若手を指導できないか本格的な検討をスタート。河合克美オーナー代行兼球団社長も「指導がすごく分かりやすい。選手たち一人一人に対し、丁寧にやっていただいて、それがどんどん成果として出てきてる。今は臨時コーチという形だけれども、ぜひシーズンを通して、アドバイスを継続して頂けたらと思っている。どういうふうにしていくか球団本部でも考えている」とした。
ロッテの監督・コーチ陣にはダイエー、ソフトバンク出身が多い。井口監督のほか、新加入の森脇浩司野手総合兼内野守備コーチ、鳥越裕介2軍監督、河野打撃コーチ、清水将海バッテリーコーチ、的場直樹戦略コーチ兼バッテリーコーチ補佐、大隣憲司2軍投手コーチの計7人もいる。
昨季日本一になったソフトバンクが唯一負け越した相手がロッテ。対戦成績はロッテの12勝11敗1分けだった。元鷹メンバーが指導者に多いことも相性が良い要因の一つと言えるかもしれない。
松中氏は2016年3月に引退を表明後は古巣ソフトバンクからコーチとしての復帰の声が1度もかかっておらず、因縁めいたものもささやかれるが、「ソフトバンク(への対抗心)のことをよく言われるが、そういうのは全くない。球界をこれから引っ張っていく安田、藤原を育てていかなければいけない」と淡々と答えるのみだ。
ロッテにとっては指導者として再評価されている松中氏が球団に残ってくれれば、鬼に金棒。一方の松中氏にとってもNPBでの本格的な指導者の第一歩として願ったりかなったりだろう。注目したい。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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