巨人・松田宣浩 引退セレモニーで涙 「伝えたかった思い」とは
プロ18年の現役生活を締めくくった松田(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
今季限りで現役を引退する巨人の松田宣浩内野手が現役最後の試合となった10月1日のヤクルト戦(東京ドーム)に「6番・三塁」で先発出場した。
打撃は一邪飛、右飛の2打数無安打で終了。現役最後となった5回先頭の打席ではファウルを打った後に勢いあまって、打席でくるりと回るお決まりのポーズも飛び出して、ファンを喜ばせた。
先発した三塁の守備でも軽快な動きを見せ、6回表が始まる前、一度三塁の守備位置についてから原辰徳監督に交代を告げられた。
ベンチに引き上げる前には遊撃を守った坂本勇人と熱いハグを交わす場面も。2017年WBC日本代表でも三遊間を組み、引退会見にも駆けつけた後輩との2ショットに万感の思いがあふれた。多くの拍手の中でベンチに引き上げ、出迎えた原監督とも熱い抱擁をかわした。
試合後には引退セレモニーが行われた。サプライズで流されたビデオレターにはソフトバンク・王貞治会長や工藤公康元監督、小久保裕紀二軍監督、秋山幸二元監督ら豪華な顔ぶれが登場。
王会長からは「プロ野球選手の中でもきみみたいに元気な人はなかなかいない。元気、元気に目がいくが、ちゃんと301本塁打、打点ももう少しで1000だった。本当によく頑張った」とねぎらわれた。最後は「今度は指導者として引っ張っていってもらいたい」と次のステージに向けてのエールも送られると涙が止まらない。
引退スピーチでは、東京ドームに集まったファンに向けて「1年しかプレーしていないこの私に東京ドームでもジャイアンツ球場でも常にたくさんの声援をいただきました。本当に嬉しかったです。本当にありがとうございました」と声援を送り続けてくれたファンに感謝の言葉を口にした。