ソフトB松田「ベンチではカメラに抜かれるためにバットを持って待機(笑)」 競輪女王と対談
オフの過ごし方、気持ちの切り替え方
松田:ガールズケイリンはいつがオフ期間ですか?
奥井:オフがないんですよ…。年中やっているので、どこで気持ちを切り替えるとかが難しいところですね。ずっと気持ちを引きずっちゃう時もありますし。でも、「次、次」と考えないとやっていけないですね。
松田:僕もこう見えて結構考えるタイプで(笑)。成功例が多いだけ救われているかなと思いますけど、打てなくなった時は「なんで打てなかったんだろう」って考えるタイプです。プロ野球選手にはヒット一本が薬。ヒット一本打つと体の疲れが飛ぶんですよ。そのくらいプレッシャーの中でやっている感じがありますね。
奥井:週一回の休みで全試合出続けるっていうのがすごいですよね。
松田:ヤバいですけど…頑張っています。3月末に開幕して、10月まで月曜以外全部試合に出たので。月曜も基本移動日なので、何もできないですよ。
奥井:そういう中で、気持ちの切り替えだったり、体のケアだったりはどうされていますか?
松田:僕の場合は、1日ユニフォームを着ないだけでもリフレッシュというかリセットになりますね。体のケアに関しては、チームにトレーナーさんがいるので、そこは結構恵まれていますね。若い時って、野球して、体鍛えて、ご飯食べて寝ようだったけど、それだと長持ちしない。体のケアの大切さって僕もここ3、4年で知ったけど、ケアしなかった選手は現役生活が短い。逆に自分の体に向き合ってケアしている選手は現役長いですよね。体って正直なので、30歳前に一度ガタッときて、33歳くらいでガタッときて、35歳でガタッときて、ガタガタガタってあっという間(笑)。だから、体をケアすることはとっても大事。
奥井:試合前に何をやるとか、試合後に何をやるとか、具体的にどういうことをされているんですか?
松田:僕は試合だったら毎日同じことするんですよ。何時に球場に入って、何時にマッサージして、何時にウエイト、何時にご飯、何時に練習とかずっと一緒。これを飽きずにやっています。
盛り上げ役だからこそ、結果を出さないといけない
奥井:ガールズケイリンは個人の勝負ですけど、野球は自分だけじゃなくてチームのこともありますよね。
松田:自分が良くてもチームが負けると「?」ってなりますね。チームが良くても自分だけ打てない時も「?」ってなりますし。チームスポーツの中に個人があるので、チームが勝っても個人の成績が振るわないと叩かれるし…。
奥井:チームが勝っても年俸とか評価に繋がるのは個人の成績?
松田:そうですね。だからこそ個人に走りがちなんだけど、そうしたらお終いかなと思うので、難しいですよね。日本一になっても、結果が出なかった選手に対してはそれなりだし。シビアなところはあります。僕はありがたいことに4年間怪我なく全試合出させてもらえてはいますけど。