ソフトB松田「ベンチではカメラに抜かれるためにバットを持って待機(笑)」 競輪女王と対談
「何もしなかったら映らないからバットを持ってました(笑)」
奥井:自分の体のケアや調子も保ちながら、チームの盛り上げ役で中心的存在として続けていくのは大変ではないですか?
松田:それをやらせてもらえているからこそ、常に結果も出さないといけないし、怪我もしちゃいけないと思っています。今年、シーズンは全試合出たけど、クライマックスと日本シリーズで結果が振るわなく試合に出られなく。これまでやってきた感覚と違うものがありましたね。それまでは試合に出ているからこそ元気に声を出していたけど、最初から試合に出られなくて代打にまわった時に、声を出せない自分もいたんですよ。周りからは元気に声出しているって言われましたけど、自分の中では全然声を出していなかった。若い時は試合に出られなかったら悔しくて「クソー」って気持ちで済むけど、35歳でチームの事を考える立場になると、それではダメなんだなと気付かされました。
松田:試合出られなかったですけど、ベンチではわざとバット持って待機していましたよ。試合出ていないのが珍しいから、ベンチにいるところを結構カメラに抜かれるんですよ。「松田選手準備していますね」って(笑)。何もしなかったら映らないからバットを持ってました(笑)。
奥井:そういうところが他の選手とは違いますよね(笑)。自分が悪い時でもチームのことを考えている。
松田:そういう時のエネルギーって結構使いますけどね。終わった後は疲れます。逆に試合出ていて、結果良くて平和に終わると疲れないですね。いらないエネルギーを使っていないので。でも、試合に出られなかったことで今までにない気持ちがわかったので、長く現役を続ける上で、いい経験をさてもらったと思っています。
(続く)
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]