ソフトバンク・松田が300本塁打を達成! 他球団監督もうらやむ「無形の力」とは
ソフトバンクの松田宣浩内野手(38)が、プロ野球44人目となる300本塁打を達成した。29日に本拠地で行われた西武戦に「5番・三塁」で先発出場した松田は、3点リードした3回2死二塁、相手先発、浜屋の直球を捉えると左翼テラス席へ運び、13号2ランをマーク。節目の1打は本塁打量産の契機となった左翼テラス席となったことで「僕らしい本塁打だった」と声を弾ませた。
ダイヤモンドを一周し、カメラマン席の前でお決まりの「熱男」ポーズを決めると場内も温かい拍手に包まれた。
プロ通算44人目の大記録。「まだまだ通過点ではあるけど、300本はやっぱり誰でも打てる本数じゃないと思うし、打ててよかった」と感慨にひたった。球団では野村克也、門田博光、松中信彦、小久保裕紀(現ヘッドコーチ)に続いて5人目と名だたる大打者に名を連ねた。
「勝負の年」と位置づけた今季は開幕スタメンこそ死守したものの、打撃不振からベンチを温める日も増えた。それでも誰よりも声を張り上げ、今季は苦戦にあえぐチームを率先して盛り上げる。ワンチームになるためには欠かせない人材とあって、他球団監督からも垂涎のまなざしだ。
「開幕前にNHKで放送された監督座談会の中で松田の話題になりました。工藤監督も認めていましたが、ああいったベテランが声を出して盛り上げてくれたり、若手のエラーをフォローしてくれることで有形無形に助かっていると話していました。これには他球団監督からも、そういった存在がうちのチームにもほしいという声が続出していました」(放送関係者)。