「すべてが教科書になる」元世界王者が舌を巻く井上尚弥 PFP1位も必然の凄み「ボクシングのあるべき姿だ」
27戦無敗といまだ負けなしの強さを誇る井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
いまや「世界最強」とも論じられる日本人戦士の強さは伊達じゃない。それは“ボクシングの本場”アメリカの識者も認めるところだ。
米専門メディア『Pro Box TV』の公式YouTubeチャンネルに出演したWBO世界スーパーライト級王者のクリス・アルジェリ氏は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者に君臨する井上尚弥(大橋)について言及。「彼はすべてを持っている」と絶賛した。
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必然の評価と言えよう。来る5月6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦を6回TKOで制した井上は、約3日後に米老舗専門誌『The Ring』の厳選する階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1位に浮上。文字通り敵なしの強さをあらためて認知されていた。
現役時代に“偉才”マニー・パッキャオ(フィリピン)と拳を交わした実績を持つアルジェリ氏は、軽量級で異彩を放つ井上の現況について「この男は何でもできると思うんだ」と問われ、こう切り返している。
「間違いなく同感だ。イノウエの場合は基礎がすべて。そして彼の基礎は根底からトップまで機能する。彼はすべてを完璧にこなす。素晴らしいハンドポジションで、爆発的で、優れた技術を持っている。この男に関しては、すべてが教科書になる」