井上尚弥の“誘い”を蹴ったグッドマン 母国メディアは陣営の判断を称賛「状況は実にシンプル。12月に日本のスターとやる」

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 ゆえにグッドマンの母国メディアは、井上の誘いを蹴る決断を「貴重な準備期間」として好意的に捉える。日刊紙『Herald Sun』は「俺は他の連中みたいに、ただただイノウエと戦うためにここにいるわけではない。勝つためにここにいるんだ」という本人の強気なコメントを紹介したうえで、「グッドマンが置かれた状況は実にシンプルだ。7月にタイのKOアーティストを倒せば、12月に日本のスーパースターとの対戦権を得る」と指摘した。

 グッドマンが7月の試合を決めたことで、井上の次期防衛戦の相手は、大橋ジムとの関係も深まっている元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)が有力となった。ただ、彼も37歳と最盛期は過ぎている。2団体で1位に立ち、着実な成長曲線を描いてきている25歳の豪戦士と比べると役不足の感は否めない。

 さらに言えば、12月の対戦も実現するのかは不透明だ。

 豪メディアは対戦が「決定的」という見方を崩さないが、フェザー級の戦士たちからも熱視線を向けられる井上には、前WBA&IBF世界同級王者で、WBA1位に立つムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦にも関心が注がれる。そうしたなかで筆頭候補者から一歩後退したグッドマンに手が差し伸べられるかは分からない。

 ウォラウトとの試合に向けた会見で「俺は『弱い』と思う奴とは戦わない」と漏らしたグッドマン。もし、断行した“調整試合”で足元をすくわれるようなことがあれば、井上戦の夢は夢のまま終わってしまうのは間違いない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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