「何の利益もない」井上尚弥の“次戦”を英識者が疑問視「ドヘニーをボコボコにする姿を見る必要があるのか?」
大橋ジムの開催する興行に参戦してきたドヘニー(右)には、井上(左)と対峙する機会が舞い込みそうな気配だ。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
日本が生んだ“モンスター”の次なる相手は誰になるのか。世間の関心事となっている問題に一石が投じられた。
現地時間6月18日、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』は、ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が、9月9日にWBO世界同級2位のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)との対戦を希望していると報じた。
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今月13日にWBAから9月25日までに同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との指名試合を行うよう指令を受けた井上だが、同団体から王座を剝奪される可能性が及んでも、かねてから準備を進めてきたドヘニー戦を実施する意向なようだ。
この情報は、井上の共同プロモーターを務める米興行大手『TOP Rank』のボブ・アラム会長の言葉が発端。「最悪の場合、イノウエがWBAのタイトルを失うことになる。だが、それはどうでもいいことだ」と語る92歳の傑物は、「ドヘニーは、日本で大きな魅力を放っている。そのことの方がはるかに重要だ」とも豪語した。
いまだ正式決定ではないものの、井上陣営の動静が垣間見せる報道は小さくない反響を呼んでいる。とりわけ元同級2団体統一王者であるアフマダリエフとの対戦指令を回避する判断には、ボクシングをこよなく愛する識者からも異論が唱えられている。