プロ野球選手会から強い要望が出ている「現役ドラフト制度」って何!?
プロ野球選手たちは「現役ドラフト制度」の導入を待ちわびている。現役ドラフト制度とは、現在所属しているチームではなかなか出番がないが、他球団に移籍すればまだまだ一軍で活躍できるであろう選手のことを考えた制度のこと。2020年の1月までにNPBと合意ができれば、来シーズンから導入することができるのだ。この記事では、まだ制度の導入が決定していない現役ドラフト制度について、さまざまな観点から詳しく解説していく。
現役ドラフト制度について知ろう!
現役ドラフト制度は通常のドラフトとは異なり、すでに球団に所属している選手を他球団が指名できる制度のことだ。出場機会が少ない選手が他球団に移籍することで、試合に出られるようになるというメリットがある。野球選手にとって試合に出場できるかできないかは、死活問題と言っても過言ではない。選手人生が長い競技ではないので、毎年が勝負の年なのだ。
アメリカでは、現役ドラフト制度と同じような「ルールファイブドラフト」が既に実施されている。アメリカのルールファイブドラフトは、一軍で試合に出場したことがある・年俸の最低額が1,500万未満・入団時に18歳以下の選手は球団に5年以上の在籍が必須・入団時に19歳以上だった選手は4年以上の在籍が必要となるなど、さまざまな条件をクリアしなければならない。ルールファイブドラフトを参考に日本の各チームの状況を見ると、候補に上がりそうな選手は各球団2~5人くらいになるだろう。