プロ野球開幕カードで飛び出した2つの「史上初」とは
(2) 開幕カードでビジター5球団勝ち越しは史上初
無観客で行われた開幕3連戦は広島、中日、日本ハム、ロッテ、楽天とビジターの5球団が2勝1敗で勝ち越した。ホームで唯一勝ち越したのは、阪神に3連勝した巨人だけ。開幕6カードのうち5カードでビジターチームの勝ち越しはプロ野球史上初めて。ホーム独特の応援がなく、ビジター不利の影響が少ないのかもしれない。
昨年の成績を見ると、最下位だったヤクルトとオリックス以外の10球団はホームで勝ち越しており、ビジターで勝ち越した球団はリーグ優勝した巨人と西武だけ。データを超えるビジターの奮闘は、無観客ならではか。
待望のプロ野球開幕に、ご意見番も黙ってはいない。TBS系テレビ「サンデーモーニング」で張本勲氏は「投手もバッティングはいい」と言いつつ、西と大瀬良の本塁打には「まぐれだよ」と一蹴。「いやー、また球が飛びだしたんじゃないの」とリモート出演でも、らしさ全開でコメントした。
例年なら、投手に打席が回ると、打ち気がなかったり、打席に立っているだけという無気力シーンが多く、ファンを興ざめさせてきた。今年は投手も1人の打者として打席に立ち、真剣勝負する姿が目立つ。野手も投手も関係なく、白球をただ一生懸命追いかけた高校野球のように。コロナ禍で野球ができる喜びをかみしめてプレーしている投手の思いが、異例の高打率に結びついているのかもしれない。
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