ウシク、鮮烈KO勝利も…被弾した“ローブロー判定”が物議 ボディーを決めた敵陣営は怒り「あれは正当な打撃だ」
攻勢を強めたデュボアの右のボディーがウシクの下腹部に直撃。36歳のウクライナ人王者は苦悶の表情を浮かべ、リングに崩れ落ちた。おそらく誰もが「ダウンだ」と確信した。がしかし、レフェリーは減点こそ取らなかったものの、ローブローによるデュボアの反則と判断。約5分間の休憩時間を設け、ウシクはその間にダメージを回復した。
ハイライトを見る限りでは、ボディーは、腰高なウシクの下腹部を捉えている。それだけにローブロー判定にはデュボアも納得せず。試合後には本人も「あれはローブローじゃない。俺は騙され、勝利を奪われた」と憤怒。さらにプロモーターを務めているフランク・ウォーレン氏も、米メディア『Boxing Scene』で「あれは正当な打撃だ。審判は完全に間違っている。私はWBAにノーコンテストを宣言するように求める」と再戦を求める意向を明らかにした。
あくまでも「タラレバ」ではあるが、もしもデュボアが先にダウンを奪っていれば、試合展開が変わっていてもおかしくはなかった。それだけにウシクの勝利に対する異論はしばらく飛び交いそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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