ロッテ・南が難病を乗り越え復帰、過去の「黄色靱帯骨化症」からの数少ない復帰事例とは?
ロッテの南昌輝投手が国指定の難病を乗り越えて復帰を果たした。8月15日の日本ハム戦で、6点リードの9回から登板。昨年7月20日のオリックス戦以来、実に391日ぶりの1軍マウンドだった。先頭打者を四球で歩かせたが、後続は打ち取って無失点で抑えた。
「戻って来られるとは思っていなかった」
「戻って来られるとは思っていなかった」と南は当時のことを振り返った。昨年8月、国が指定する難病である「黄色靱帯骨化症」と診断された。脊椎の後方にある椎弓をつなぐ黄色靭帯にカルシウムが沈着し、骨化することで発症する疾患。過去、何人ものプロ野球選手を悩ませ、時には引退にまで追い込んできた難病だ。
順調なキャリアを積んでいた選手を、知らぬうちに蝕んでいくところにこの病気の怖さがある。原因も多くの場合一つには特定できず、調子が下降線をたどり始めたところ、黄色靱帯骨化症が原因だったというケースが多い。
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