「僕は泳がない」スウェーデン選手がセーヌ川の水質汚染に懸念 9日の競技出場を辞退「病気になった人がいる」【パリ五輪】
競泳自由形400、800、1500メートルのスウェーデン記録保持者である25歳は、今大会も同3種目に出場済み。OWSも出場をギリギリまで考えていたが、「僕のところにも様々な情報が飛び込んできている。そして、確かなことは、病気になった人がいるということ」と主張。セーヌ川の水質汚染との因果関係は明らかになっていないが、トライアスロン競技後に体調不良者が複数人出たことで、健康を優先する決意を固めた。
「あらゆる勧告と存在するすべてのリスクを考慮し、棄権するのが僕にとって最善の決断だと感じた。だから、僕はセーヌ川で泳がないことに決めた。たとえ大腸菌の数値が下がったとしても、スタートしようという気にはなれなかった」
今五輪開催に向け、フランス政府が約14億ユーロ(約2250億円)という大金を投じて改善に取り組んできたセーヌ川。大会後には一般市民向けに遊泳開放を予定しているが、選手たちからクレームが相次ぐ現状ではアピールは成功したとは言い難い。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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