汚染問題が消えなかったセーヌ川 パリ市の“思惑”とは異なる選手たちの反発「問題がないなんて嘘だ。不安だった」【パリ五輪】

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 一方で、泳ぐしかなかった選手たちからは“本音”が漏れる。男子トライアスロンのオーストリア代表のフェリックス・オーベックは、『ESPN』で「もしも、『全く問題はないし、不安もない』なんて言える選手がいるなら、それはたぶん嘘だ。不安だった。ただ、安全が確認されたときだけ川に入れると言うから、組織を信頼するしかない。でも、誰も病気になりたくないから心配なんだ」と語った。

 また、ベルギーの男子トライアスロンのマルテン・ヴァン・リールは、国際トライアスロン連盟のInstagramで「選手の健康が最優先なのであれば、今大会はとっくの昔に別の場所に移されていたはずだ。結局のところ、僕らは操り人形に過ぎない」と指摘。より強い言葉で大会委員会の決定を断じた。

 これだけ現場からは不安と反発を招いた、汚染不安の拭えぬセーヌ川での競技開催。これが国内はもちろん国際的にも好影響を及ぼすアピールになったのかは不透明だ。しかし、あくまで成功を謳うラバダン氏は、こう結論付けている。

「今大会のレガシーは、将来的に他の多くの都市に刺激を与えるはずだ。少なくとも私たちにとって、より良い水質を取り戻すことができたのは、想像しうる最大の遺産だ」





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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