「無礼だ」セーヌ川汚染問題をパリ五輪トライアスロン出場のノルウェー選手が回想 運営の“強行開催”を猛批判!「あんな場所で」

タグ: , , , 2024/8/17

 また、ベルギーの女子選手クレア・ミシェルは、ウイルス性感染症の下痢と嘔吐が続き、緊急入院。同代表は大腸菌感染の懸念を考慮して8月5日の混合リレーを辞退。その混合リレー後には、ポルトガルの男女の2選手が胃腸感染症を発症したことが発表された。

 運営方針が大きな波紋を呼んだのは間違いない。実際にレースに出場していた選手は、大会後に不満を爆発させている。東京五輪の金メダリストでもあるノルウェーのクリスティアン・ブルンメンフェルトは、母国のポッドキャスト番組『The Norwegian Method』の中で、厳しい感想を語っている。

「トライアスロンレースで、大会の運営サイドは、『水をどう綺麗に保つか』という問題をまったく制御できていなかった。水質検査に関しては、コントロールが効いていたかもしれないけど、最初のスイム公式練習が2度も水質悪化が原因でキャンセルされ、その後のレースが延期された。さらにその後の公式練習が2つもキャンセルされ、マラソンスイミングの公式練習もキャンセルされた」

 練習のキャンセルが相次いだ中で、レースが強行された4日間は、すべて基準値をクリアして「良好」という検査結果が出た。この事実にもブルンメンフェルトは苛立ちを隠さない。

「トライアスロンとマラソンスイミングをセーヌ川で開催すると決まった時、僕は彼ら(大会組織委員会)が、会場の状態をコントロールするだろうと思っていた。それはただのギャンブルだ。あんな場所で『アスリートのため』といって競技を行うのは、ある意味、僕らに対する無礼だ」

 大会後に「私たちにとって、より良い水質を取り戻すことができたのは、想像しうる最大の遺産」(パリ市副市長ピエール・ラバダン氏談)と胸を張ったパリ市。今後はセーヌ川での遊泳を一般市民向けに開放していくというが、果たして実現可能なのか。選手たちからクレームが相次いだ現状では、限りなく厳しいと言うほかになさそうだが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「頑張ってきた腕に」女子やり投げ金メダリストが共に五輪で戦った“高級アイテム”を披露して話題に「凄く似合います!!」

【関連記事】身長届かず、痛恨の0点 スポーツクライミング女子・森秋彩への“壁”に英紙も疑問「ファンは『いじめ』と主張」【パリ五輪】

【関連記事】古賀紗理那「日本の良さを常に出し続ければ強い」引退会見で“未来”の日本代表へ期待「頑張って戦ってほしい」【女子バレー】

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム