「JFAは私の意見を聞いてくれた」元日本代表の智将トルシエが語った日本躍進のワケ 中国との“違い”も告白
68歳となり、ベトナムを指揮するトルシエ。彼のサッカーに対する情熱はいまだたぎっている。(C)Getty Images
日本サッカーの進化を知る名伯楽は、ベトナムで辣腕を振るっている。フランス人指揮官のフィリップ・トルシエだ。
68歳だが、サッカーへの情熱は尽きない。2002年の日韓ワールドカップで日本代表を史上初の決勝トーナメント進出に導いたトルシエは、その後もあらゆるチームを歴任。カタール代表、マルセイユ(フランス)、モロッコ代表、FC琉球(日本)、深圳紅鑽(中国)、CSスファクシアン(チュニジア)、杭州緑城(中国)、U-19ベトナム代表、U-23ベトナム代表、ベトナム代表といずれも再建か、発展途上のチームをまとめ上げてきた。
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そして、いま、トルシエは史上初のワールドカップ出場を目指しているベトナムのA代表を指揮。アジアのサッカー史に残る快挙を成し遂げるべく、日々奔走している。そんなフランスの智将は、日本への想いを募らせている。
中国紙『新浪新聞』の独占インタビューに応じたトルシエは、昨冬のカタール・ワールドカップでドイツとスペインを撃破した日本について「彼らが世界の強敵を撃破したのは私には理解できる」と断言。世界を驚かせるアップセットを披露した進化を語った。
「私が日本代表を指揮していた時、ヨーロッパの5大リーグでプレーしていたのは、ヒデトシ・ナカタのみだった。一方で、私の知る限り、いまヨーロッパのクラブでプレーする日本人は200人を超えている。これこそがワールドカップという大舞台で日本がドイツとスペインを破った理由だ。彼らが今年9月に敵地でドイツに4-1で快勝した結果を、誰もが不思議に思い、特別視したが、私は理解できる」