どうなるピッチクロック、オーナー会議が検討指示、日本では牽制制限で盗塁数激増か

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 プロ野球のオーナー会議が10日、都内のホテルで開かれ、メジャーリーグで今季導入された新ルールを、日本でも導入するかどうかの検討を始めることを決めた。具体的には①ピッチクロック、②極端な守備シフトの禁止、③ベースの拡大、の3点になる。

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 中でもファンの注目はピッチクロックの導入可否だろう。メジャーリーグでも今季から導入されると、開幕直後には選手、関係者、ファンらから賛否両論が湧き起こった。

 特徴的なのは、開幕前や直後は批判的な声が圧倒的だったこと。そして、開幕後数週間経つ頃には肯定的な声が次第に増えてきたことだ。

 野球は「間」のスポーツと言われる。中でもその「間」を操る優位な立場にいるのが投手だ。その投球間に制限をかけるのがピッチクロック。投手は捕手からの返球を受けてから、走者なしでは15秒以内、走者ありでは20秒以内に投球動作を始めないと、1ボールが科される。逆に打者は残り時間が8秒になるまでに打席で構えるなど準備を整えないと、1ストライクが宣告される。ピッチクロック違反による三振というシーンも、開幕直後にはよく見られた。

 野球というスポーツの本質さえ変えてしまいかねない大胆なルール変更だ。ただし、試合時間短縮という球界が長年抱えてきた難題に対しては、効果はてきめんだった。メジャーリーグの昨季の平均試合時間は3時間3分だったが、6月終了時点での平均試合時間は2時間36分。30分近い短縮は、多くのファンに好意的に受け入れられている。

 ただし、メジャーよりも緻密で細かな作戦が立てられる日本の野球になじむかどうかは、不透明だ。メジャーリーグでは同時に牽制球の回数も制限された。基本的に牽制球は一人の打者に対戦している間は2度まで。3度目からは、走者をアウトにできないと、ボークが宣告されて走者は進塁する。これが影響して今季のメジャーリーグでは盗塁数が圧倒的に増えた。日本でこのルールが適用されると、メジャー以上に盗塁数が激増してしまう恐れもある。

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