「ピッチクロック・牽制球・守備シフト」大改革で開幕のMLB、ルール変更点を改めておさらい
また、点差が開いた場面でまま見られていた野手の登板の条件も、今までより厳しくされた。これまでは延長戦か、6点以上点差が離れた場面に限られていた。それが今季は①延長戦、②8点差をつけられた場合、③10点以上リードした9回、の3つの条件のみに制限される。昨年は過去最多となる132度の野手の登板があった。以前の2019年にマークした90登板を大きく更新し、何らかの規制が必要と指摘されていた。
かつてないほどの多くの変革がもたらされることになる。これらは全てメジャーリーグをよりエキサイティングなエンターテインメントとするための調整に他ならない。長すぎる試合時間は退屈だと野球界の長年の課題であるし、シフト禁止などの施策はより安打や盗塁を増やし、アグレッシブな試合内容につながる。
そして見逃せないのは、メジャーリーグでのルール変更の多くが、1年遅れで日本プロ野球にも数多く導入されてきたという事実。メジャーの野球の中身が、どう変わるのか。そしてそれは日本野球にもマッチするのか。これまでとは違った視点で眺める必要がある。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「多くの人が憤慨するだろう」大谷vsトラウトは全6球が”ピッチクロック違反” 米代表投手がMLB新ルールに感じた疑問
【関連記事】【巨人】2023シーズン 坂本勇人に与えられる試練 ささやかれる見極めの「タイムリミット」
【関連記事】「コーチのいうことはあまり聞かない」吉井理人氏が語る「Z世代」選手へのコーチングのむずかしさ