注目集めた2017年巨人ドラフト 〝謎ドラフト〟とまでいわれた社会人捕手2人上位獲得の「意図」とは
これについて、「今だから言えるけど…」と切り出した岡崎氏。
当時、全国的には高校通算111本塁打を記録した清宮の人気が高かった。
だが、その中で岡崎氏は村上を推していたという。
「清宮がいい選手なことはわかっていましたが、競合して外れる確率もあるし、肘が良くないという情報もあった。加えてファーストしかできない中で、巨人でファーストをやるとなると何年もかかるなと思っていたんです」と告白。
清宮を外したのち、村上はまだ残っていたため、獲得できると期待したものの、結果的にここでも当たりくじをヤクルトに引かれてしまい、獲得することはできなかった。
加えて、岡崎氏は、ドラフトにあたっての巨人内部事情についても口にした。
岡崎氏がスカウト部長に就任する以前には、競合の末、くじ引きを外してしまう時代が続いていたことで、競合を避け、有望選手を確実に獲る方針があったという。だが、就任と同時に、その年のNo. 1選手を獲りに行く方針にシフトチェンジをおこなったといい、清宮をはじめとした最も良いとされている選手の獲得に乗り出したことを明かした。
一方、当時厳しい目を向けられた2017年ドラフト組も、今や大城、岸田が正捕手争いを行うなど、チームの根幹を担う大事なポジションを担っている。果たして運命の2023ドラフトにはどんなドラマが待っているのか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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