注目集めた2017年巨人ドラフト 〝謎ドラフト〟とまでいわれた社会人捕手2人上位獲得の「意図」とは

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2017年ドラフト3位の大城は今やチームを支える強打の捕手に成長(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 今年のドラフトも10月26日に迫ってきた。今年は大学生投手が豊作とされる中、直前まで指名公表を控える球団が続出。運命の一日をめぐって、直前まで各球団の思惑がからんでの駆け引きも続きそうだ。

 また、この時期になると過去のドラフトの「答え合わせ」も興味深い。当時は様々な話題を集めたが、今になってその意図がわかることも。元巨人でヘッドコーチなども歴任、2017年から2シーズンにわたってスカウト部長を務めた岡崎郁氏が、上原浩治氏のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」にゲスト出演。

【動画】9月21日の阪神戦、6回に代打で出た大城が青柳から満塁弾を放ったシーン





 9月下旬に更新された動画内で、「謎ドラフト」と批判された2017年のドラフトの真相、そして村上宗隆獲得を巡る裏話について明かした。

 岡崎氏のスカウト部長1年目、2017年のドラフト会議。この年、1位に鍬原拓也(中央大学)、2位に岸田行倫捕手(大阪ガス)、そして3位に大城卓三捕手(NTT西日本)と、上位に捕手を2人指名した。

 当時、ファンの間では上位で社会人出身捕手を2人獲得したことでバランスを欠くとして、「謎ドラフト」と批判されるなど、様々な声が飛んだという。

 だが、これに対し岡崎氏は「謎でもなんでもなくて」と、口にすると、

「チームには70人枠の編成がある中で、捕手は大体8人前後。当時巨人はキャッチャーが6人しかいなかった。キャッチャーは代わりがいない。どうしても必要だから獲った。ただそれだけの話」

 と、編成上必要であったと、「謎ドラフト」の理由を明かした。

 また、この年のドラフトは、清宮幸太郎(現日本ハム)・安田尚憲(現ロッテ)・村上宗隆(現ヤクルト)の高校BIG3と呼ばれる3人が目玉として大きく注目されていた。

 この年、巨人は1巡目に清宮を7球団の抽選の末に外し、さらに村上を3球団競合の末に外し、結果的に鍬原拓也を1位指名で獲得している。

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