ポストシーズン進出に向けた戦い 日本人選手所属チームの行方は?
メジャー1年目の筒香嘉智外野手が所属するレイズが17日、ポストシーズン(PS)進出を決めた。筒香自身は打率1割台に低迷しているが、チームは開幕から好調。ナ・リーグ西地区のドジャース、ア・リーグ中地区のホワイトソックスに続き、日本人大リーガー所属球団では一番乗りでPS切符を手にした。
新型コロナウイルスの影響でレギュラーシーズンがわずか60試合と、従来より100試合以上削減された今季。メジャー最大の見所であるPSも大きく様変わりしている。日本人大リーガー所属球団の現在地と共に、新様式のメジャーPSをおさらいしたい。
従来のPSには両リーグ合わせて10チームが進出。両リーグの東、中、西の3地区優勝チームと、地区2位以下のチームで勝率上位2チームがワイルドカードとして出場権を手にしていた。
今季は両リーグ合わせて16チームが進出と門戸は大きく開かれた。両リーグ各地区の優勝チームと2位チームが進出。3位以下のチームで勝率上位2チームがワイルドカードとして出場できる。
PSの初戦はワイルドカード・シリーズと名付けられ、3回戦制で行う。両リーグとも勝率上位4チームが本拠地に下位4チームを迎えて対戦する。
その後はおなじみの地区シリーズ(DS)を5回戦制、リーグ優勝決定シリーズ(LCS)を7回戦制で行う。変更点は2つで、一つの球場で集中開催されることと、移動日がない連戦となること。投手起用の難しさが増してきそうだ。
両リーグのLCS覇者がワールドシリーズ(WS)を争う。WSは今季開場したレンジャーズの本拠地、グローブライフ・フィールドで行われる。
17日時点でPS進出に最も近いのが、ナ・リーグ中地区のダルビッシュ擁するカブス。下馬評通り地区首位を走っており、そのままゴールラインを切りそうだ。田中将大のヤンキースもレイズを3・5ゲーム差追う地区2位ながら、高勝率からPS進出はほぼ確実な位置にいる。前田健太のツインズも同じような立ち位置で、PS進出は間違いなさそうだ。