先輩の誘いは断れない…阪神クラスター問題を生んだプロ野球界の「掟」
「プロ野球界は完全なるタテ社会。先輩から『メシ行くぞ』と言われたら『コロナが怖いんで行けません』とは、口が裂けても言えないでしょう。『じゃあ俺はコロナに罹るっていうことか!』と不快感を抱かれ、その先輩がコーチなどになった際には干される可能性もあるからです」
さらにこう続けます。
「野球人にとって『メシの場』は情報共有の機会で有り、人脈を太くする好機です。単純に美味しいご飯とお酒を楽しむだけのために行く人はいません(笑)。オフを前に、誰が戦力外になるのか、誰がコーチになるのか、選手たちの興味や関心も高まるばかり。いち早く情報を得られれば、それに即した対応もできるし、覚えもめでたくなる。『行けません』という選択肢はないというのが、実情でしょうね」
一般社会でもリーダーたるもの、コロナ禍が一段落するまで『誘わない勇気』も必要かもしれません。笑顔で『いいですね。行きましょう!』と応じてくれた部下が会食から帰宅後、奥さんに『持ち込んだらどうするの!』と怒られることもこのご時世、多々ありそうですから…。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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