門別啓人、秋広優人、岡林勇希…ファームにいる有力選手の状況は?【若手編】
駒が揃ってきたリリーフ陣を阿部監督も頼もしく思っていることだろう(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
プロ野球の2024年シーズンは開幕から2週間が経過。各チームのおおよその戦力が見えてきた。
そんな中で気になるのは、現在ファームで調整する選手の状況だろう。今回は注目の若手3人の状況をまとめたい(データは4月14日時点)。
【動画】先発ローテ争いに食い込む快投 門別啓人の春季キャンプのピッチング
■今季初先発が待たれる阪神・門別
連覇を目指す阪神において、今季は新たな戦力の台頭が求められている。その筆頭が門別啓人だ。しなやかな腕の振りが特徴のサウスポーはキャンプから順調に過ごし、高卒2年目で自身初の開幕1軍を勝ち取った。
1軍では中継ぎとして2試合に登板。初登板は巨人との開幕第2戦で1回無失点。2度目の登板はDeNAとのホーム開幕戦で2回無失点と、好投を続けている。この時は相手のドラフト1位・度会隆輝、同級生・松尾汐恩との対決も話題になった。
先発調整をさせるチーム方針のため、4月5日に登録抹消。7日の広島戦で4回2安打無失点、14日のソフトバンク戦では7回5安打無失点と、抜群の結果を残している。快速球だけでなく、制球力の高さやテンポの良さが際立っており、先発へのスタンバイは整ったようだ。次は1軍のまっさらなマウンドで勇姿を見られそうだ。
■巨人・秋広は不振が続く
阿部慎之助新監督の初年度から優勝を狙う巨人。昨季にブレークした4年目・秋広優人はさらなる飛躍を遂げると思われた。
ところが蓋を開けてみると、打撃フォームの試行錯誤が続き、守備・走塁でボーンヘッドを連発。指揮官の逆鱗に触れるシーンも散見された。外野手のライバル達が活躍する中、オープン戦の打率.125では1軍に残す理由もなく、秋広は開幕を2軍で迎えた。
2軍ではここまで全21試合に出場し打率.195、本塁打なしと結果を残せていない。それでも2メートルの巨体から放つ打球は魅力的。好調な1軍が窮地に追い込まれた時に呼ばれるよう、状態を上げていきたい。