好スタートを切ったオリックス・中嶋監督代行の選手への「約束ごと」とは
お荷物球団の再生なるか?
プロ野球・オリックスは8月20日、16勝33敗4分、借金17の成績不振を理由に西村徳文監督(60)が辞任。中嶋聡2軍監督(51)が監督代行に就任すると、3連勝スタートを切った。
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低迷するチーム再建へ、中嶋監督代行は全員野球と対話重視を強調した。何より「野球は楽しいもの。今年に限っていえば、長いこと開幕を待って、やれた時は自分たちも感動したくらいうれしかった。そのうれしさを試合でそのまま出してほしい」とテーマの1つに掲げた。
選手への約束ごととして「どんな打球でも一塁まで全力疾走」を求めた。チーム一丸となって戦う意識を植え付けることで、ベンチの雰囲気も変わった。安打を放った選手が塁上でガッツポーズし、ベンチ内でも盛り上がる。借金がかさみ、沈みかけていた負け犬根性を一掃することから改革を始めた。
明らかな変化といえば、期待はずれだった助っ人の変貌ぶりだ。メジャー通算282本塁打の実績をひっさげて来日したジョーンズは開幕53試合5本塁打と不振だったが、監督交代後は3試合連続となる4発を放ち、いずれも試合を決める象徴的な活躍を見せた。どんな「魔法」をかけたのか。
監督代行就任直後、2人で話し合ったというジョーンズは「すごく良い対話をすることができた。たくさんの前向きなことを言ってもらえた。素晴らしいプランも聞かせてもらった」。日本の変化球攻めに苦しんでいたメジャーリーガーは、迷いが消えたような恐怖のフルスイングを繰り返した。