一般車侵入でラリージャパン主催者に最大2400万円の罰金 明らかな妨害行為に憤りも
2028年まで開催契約が延長されているラリージャパン。来季は同様のトラブルがないように対処したいところだ(C)Getty Images
11月21~24日に愛知、岐阜県の山間部を中心に開催された世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンで一般車が検問を強行突破してスペシャルステージに侵入し、競技を妨害。ステージが途中でキャンセルされる事態となった。
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侵入したのは関東地方のナンバーがついたバンで、23日の岐阜県恵那市内に設けられた「SS12」の約520メートルの間を逆走。スタート地点で待機していたトヨタのエルフィン・エバンスのマシンに対向する形で停車し、マーシャルの移動の指示にも従わなかった。
大会実行委員会によると「警備員ら5人の制止を振り切って侵入した」としており、バンを運転していた男性は警察車両に誘導される形で現場を離れ、岐阜県警恵那署で事情聴取を受けたもようだ。
男性の身元については警察側から公表されてはいないが、立件を視野に捜査を進めている。現地に観戦のために集まったギャラリーにとっては楽しみにしていたラリー車両の走行を十分に見られなかったこともあり、実行委は警察に被害届を提出する方針だ。
その一方、検問を突破された箇所には係員はいたものの、封鎖するテープがかけられていただけで、突破を防ぐために主催者車両を使って道路を塞ぐなど十分な安全対策が講じられなかった。そのため24日には最大で15万ユーロ(約2400万円)の罰金をWRCのラリースチュワードからラリージャパンの主催者に科された。